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結節性動脈周圍炎(皮膚型)の1例
溝口 周策
1
,
肥田野 信
1
1日本專賣公社東京病院皮膚科泌尿器科
pp.466-469
発行日 1953年8月1日
Published Date 1953/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201018
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緒言
結節性動脈周圍炎Periarteritis nodosa s.Pol-yarteritis nodosaはKussmaul u.Maier(1866)の提唱した病名であるが,文献上最初の報告はRokitansky(1849)が腸間膜及び冠状動脈の多發性動脈瘤として記載せるものであろう。その後Gruber(1925)の再認以來本症は歐米に於て甚だ注目され,Servelle(1952)に據るとその報告500例にも上ると言う。本邦に於ては土肥,渡邊(1925)の臨床観察及び剖検記録以來約10例があるが,多くは病理解剖所見に基づくものであつて,純粋に臨床的に診斷されたものは少い。
余等はたまたま1例を經驗し,組織學的にその診斷を確定しえたので此處に報告する。
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