特集 ホルモン研究の進歩
プロセリンと皮膚疾患について
樋口 謙太郎
1
,
浦橋 勝彦
1九州大學醫學部皮膚科教室
pp.768-773
発行日 1953年11月20日
Published Date 1953/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201093
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いとぐち
臓器移植もしくは埋没療法が流行してすでに数年を經過し,最近ではこれにたいして種々批判的な論説も見受けられる。わたくしどももこれらの反説にたいしては本療法が單なる蛋白質の刺戟療法のみではなく,明らかに内分泌學的効果の存在することを強調してきた。ここではこれについての議論は略し,最近九大中教授の創製された下垂膿前葉冷凍乾燥粉末プロセリンを,皮膚科領域で應用する機會をえたので,その治驗報告を行うとともに,わたくしどもの實施したプロセリンに關する基礎實驗成績に言及したい。
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