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慢性剥脱性皮膚炎の剖検例
佐々田 健四郎
1
,
磯村 信行
2
1名古屋大學醫學部皮膚科教室
2病理學教室
pp.681-684
発行日 1953年11月1日
Published Date 1953/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201076
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緒言
汎發性剥脱性紅皮症に就いてはHebra氏紅色粃糠疹亜急性又は慢性汎發性剥脱性皮膚炎若しくは紅皮症として既に本邦に於ても多くの症例が報告されている。然し多くは臨床的報告に留まり剖検並びに病理組織學的所見を發表したものは少ない。西川3)は專らHebra氏紅色粃糠疹に就ての病理組織學的所見を記載し,江馬5)廣田4)は亜急性汎發性剥脱性皮膚炎に就て述べ,大橋7)は慢性汎發性剥脱性紅皮症の2例の剖検所見を記載している。我々は種々の治療を行うも効果なく遂に死亡せる慢性汎發性剥脱性皮膚炎の剖検をなし興味ある知見を得たので報告する。
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