Japanese
English
症例研究
胎児に発生せるRitter氏剥脱性皮膚炎の1例
A case of dermatitis exfoliativa Ritter in a fetus
宮尾 敦
1
,
野村 長生
1
,
鈴村 敏子
1
Atsushi Miyao
1
1三重県立大学医学部産婦人科
pp.843-846
発行日 1956年12月10日
Published Date 1956/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201461
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1878年Ritter von Rittershainが始めてDermatitis exforiativa neonatorumとして発表以来独立した皮膚疾患として認められ,欧米諸国ではRitterの297例を始めとして数百に達し,本邦では今日まで170数例の報告を見ているが,本疾患はその病名の示す如く生後第2週の初めに発病することが最も多い。本症が子宮内の胎児に発生する事は極めて稀であつて,欧米においてDugésが1821年報告したのを最初として,その後Tachauが世界各地の報告29例を集録している.本邦においては昭和26年土肥.平山両氏に依る唯1例の報告を見るのみである。
我々は此の極めて稀な1例を経験したので報告する。
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