--------------------
Bowen氏病とNitromin療法
山中 一淸
1
1京都府立醫科大學皮膚科泌尿器科學教室
pp.639-643
発行日 1953年10月1日
Published Date 1953/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201066
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
Bowen氏病とは1912年Bowen1)が表皮の異常増殖を來す特異な2症例を報告し,之にPrec-ancerous dermatosisなる名稱を附したのに始まる。次いで1914年Darier1)が本症の6例を報告し,是に關し詳細な記載を行つて以來多數の報告がある。
我國に於ては,1924年山本2)が本症を紹介して以來,深町3),旭4),吉田5),土屋6),片山7)等に依り相次いで症例の記載報告が行われた。最近松井8),奧井等9)及び余等教室の高石等10)も亦本症に就て報告する所があつた。然し其の報告は未だ23例を數えるに過ぎず比較的稀有なる疾患と云う事が出來る。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.