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女子深在性紫斑—附Davis氏單純性紫斑
橫山 硈
1
,
宗 達也
1
1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.587-588
発行日 1953年10月1日
Published Date 1953/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201051
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多くは中年の女子で,下肢に,他に殆んど認むべき病的所見なしに青色乃至紫青色の出血斑を起すものがある。余らは年來これら患者に遭遇する毎にその診斷名に苦慮した。偶々或機會1)からEli Davisの遺傳性家族性單純性紫斑と稱する原著2)3)を讀み,大體これに包含せしめて可なるものと考えて,本症5例を研索し,所謂Davis氏單純性紫斑の數例に就てと題して第51回皮膚科學會總會に於て發表した。(誌上發表4).その後更に2症例を追加してこれらを一括,昭和27年7月第318回東京地方會に於て報告した。その際小島,小堀両氏から追加があり,更にその後配布せられた皮膚科學會雑誌5)6)上にある両氏の既報告抄録並に小堀氏の反復性深在性紫斑の原著7)をも讀み得たので,それらを參照,茲所に一先ず余らの症例報告とその考察とを試みることとする。
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