--------------------
各種疾患剖檢例より観察したる泌尿器系結核
兼松 銳男
1
,
加藤 進
1
1名古屋大學醫學部附屬病院分院,皮膚科泌尿器科
pp.710-712
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200870
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
名大醫學部病理學教室に於て解剖に附せられし各種疾患總,数1000例を求むるに,昭和26年度より朔上し,昭和12年度に及べり。得たる此1000例を對象として特に泌尿器系結核に注目し,之が生前の臨床所見との關連性,剖検後の發見等を觀察せり。泌尿器系の症状を主訴として吾々の外來を訪れる結核性疾患は概ね型の如く診斷並に手術の適應を決定し,觀血的に或は保存的療法を加へるのが通常であるが,無處置のもの,又は無症状に經過せるもの等を剖検例側より發見して,臨床的に日常施行される處置に對する批判的な資料を得ることを本統計の目的の1つに志したり。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.