泌尿器科圖譜・14・15
巨大水腎と腎尿管結石/尿道結石
淺井 明
1
1慶大泌尿器科
pp.689-690
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200863
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患者は46歳の男,約2年前に右腎部に疝痛があつた後では小結石を排出したことがある。その後異常がなかつたが本年7月右季肋部の疼痛及腫脹が起つたので某國立病院を訪れX線檢査によつて右腎に結石があるといわれた,その精査のため9月28日入院した。
患者は髄格中等大,榮養良好,胸部に異常なく,肝,脾を觸れない。右側腹部に超小兒頭大の腫瘤を觸れる,表面は滑かで彈力性軟である。その他には尿性器にも異常はない,尿は殆んど清透であるが蛋白(+)赤血球(+)白血球(+)細菌(-)である。
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