特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
7.粉瘤
三科 武
1
,
鈴木 伸男
1
1鶴岡市立荘内病院外科
pp.26-27
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901285
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粉瘤は日常外来診療においてよくみられる皮膚良性腫瘍である.組織学的には表皮嚢腫(epider-mal cyst),外毛根鞘性嚢腫(trichilemmal cyst)が含まれている(図1).頸部,背部,耳後部,顔面などに好発し,皮下あるいは皮内の腫瘤として触知する.表面に黒い点状の開口部があり,圧迫により灰白色の臭気をもった粥状の内容が排出されることがある.感染を引き起こした場合には,疼痛,発赤,腫脹をみる.外科的に摘出すれば根治できる.
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