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棍状拇指を併發し三代に亘つた先天性掌蹠角化腫症例
谷村 保夫
1
1大阪市立醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.378-380
発行日 1952年8月1日
Published Date 1952/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200773
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先天性掌蹠角化腫はThostが1880年erblic-he Ichthyosis palmaris et plantaris corneaなる名稱で始めて報告した疾患で,其の後1883年UnnaはKeratoma palmare et plantare here-ditariumと命名するのが適當で,之を魚鱗癬より區別し,獨立疾患とする事を提唱した。本邦に於ては弘田氏が1901年初めて報告し,その後相當數の記載を見る。而してその組織的所見よりJa-dassohn,伊藤教授等はKeratomaと云うよりKeratosisという方が妥當であるといつている。私は最近棍状拇指(俗に貝爪)の併發を來し,3代に亙り發生した本症を検索する機會を得たので茲に報告する。
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