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環状肉芽腫
蔡 煒皨
1
1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.375-378
発行日 1952年8月1日
Published Date 1952/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200772
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1895年英國のColcott Foxが11歳の少女の左第4指及び右第5指に自覺症状を缺いていて,次第に周圍に増大し輪状を形成して行く小結節を見て之を初めて手指輪状皮疹(Ringed eruption ofthe finger)と名付け發表したが,それ以後佛國に於ては1895年始めてDubreuilhが,丁抹ではRasch及Gregersenが,獨逸に於ては1908年Galewskyが夫々第一例を報告し,共の臨牀的症候に依り,又は組織學的所見に依り,各々その好む所に從つて命名した名稱の下に發表し以後殊に英佛に於て其の報告例が相次いで發表された。
本邦に於ては1924年谷村がキール大學に於ける經驗例11例を發表し我國學者の注意を促して以來1931年に百瀨が,本邦に於ける第1例を報告し以後相次いで發表を見今日迄,余の探し得た文献では20例報告されている。
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