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Penta Chlor Phenolの抗菌力に就いて(第1報)
宇都宮 則久
1
,
森下 雅子
1
,
松村 義和
1
,
小暮 滋
1
,
旭 哲也
1
1國立衞生試驗所大阪支所細菌試驗部
pp.278-281
発行日 1952年6月1日
Published Date 1952/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200739
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化學療法の研究が"Domak"のProntosil發見を契機として急激な進歩を成し遂げ,相次ぐSulfonamide誘導體の合成,或はFlemingに始つたPenicillin,近年更に"テラマイシン""オーレオマイシン""クロロマイセチン"等と登場した新抗菌性物質によつて,化學療法が其の治療界に於ける劃期的な進歩は目覺しいものがある。然るに白癬菌Tricophytonに依る皮膚性疾患に就いては其の後一人取り残された感が深い。ここに報告するPenta Chlor Phenol(以下P.C.P.)はTrichophytonに對して甚だ有効な抗菌性を持ち,今後治療界へ新たに展開されるものとして仲々興味深いものがある。
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