症例研究
子宮頸癌の恥骨轉移の1例
舟橋 良治
1
,
端野 博康
2
1鳥取縣立中央病院産婦人科
2鳥取縣立中央病院外科
pp.337-338
発行日 1953年6月10日
Published Date 1953/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200850
- 有料閲覧
- 文献概要
緒論
子宮頸癌の轉移好發部位は,骨盤内淋巴結節の他肺肝腎骨等であり,その骨轉移は比較的稀なものとされている。A.Schonbergは564例中5例0.83%R.Roshは233例中1例0.43%と稱しE.Philippは5〜15%と云つている。骨では腰椎,骨盤,大腿骨,頸骨等で,遠隔骨への轉移は更に稀なものとされている。本邦においては,昭和八年安藤教授の報告以來諸學の報告があり,恥骨轉移についても,水野,尼木等の報告があるが比較的めずらしい症例なので報告する。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.