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精系脂肪腫
奧井 重敬
1
,
增田 圭喜
1
,
兒玉 和志
1
1長野赤十字病院皮膚泌尿器科
pp.237-239
発行日 1952年5月1日
Published Date 1952/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200725
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精系腫瘍は比較的稀有の疾患であるが,Rubas-chow (1927)に依ると,精系腫瘍183例中,畸型腫1,中胚葉性腫瘍27,皮樣嚢腫13,ウオルフ氏管嚢腫11,ウ氏管より發生せる癌腫3,脂肪腫57線維腫24,粘液腫1,肉腫24,結合織性嚢腫8,淋巴管腫4,分類不詳腫瘍6となつており,脂肪腫は大體全體の1/3となつている。本邦に於ては大正2年小澤氏の報告を最初として,昭和24年の金子氏の報告まで僅かに10例を算するのみである。
余等は本邦第11例目の症例を茲に報告すると共に二三の考擦を試み度い。
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