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ボーヱン氏病の2例
奧井 重敬
1
,
增田 圭喜
1
,
兒玉 和志
1
1長野赤十字病院皮膚科
pp.547-550
発行日 1951年11月1日
Published Date 1951/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200625
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緒言
本症は1912年Bowen氏が慢性非定型的表皮増殖を示す疾患を癌前驅症として發表し學界の注意を集め,更に數年後にDarier氏は之を獨立した疾患として分類し,Dermatose Precancereuse de Bowen即ちBowen氏病として一般に知られるに至つたものであるが,本症の診斷並に鑑別等が極めて困難な所から本邦に於ては末だその報告も少く,大正14年山本氏が最初に紹介してより今日に至る間,僅に22例を數えるに過ぎない。余等は最近本症の2例を經驗し,いささか興味ある知見を得たので茲に報告する次第である。
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