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新造影劑70%Iodopyracet溶液の經靜脈性腎盂撮影
小田 完五
1
,
外松 茂太郎
1
,
前田 明
1
1京都府立醫大皮膚泌尿器科
pp.159-164
発行日 1952年4月1日
Published Date 1952/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200701
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經動脈性腎盂撮影はOsborne,Rowntree,Scholl等がNaJで試みたに始まり,其後時を追うてPyelognost,Uroselektan,Abrodil,Urosele-ktan—B,Perabrodilと漸次優秀なる造影剤が創製され,本邦に於ては杉井博士の創製に成るβ-β'-Dijod-α-pyridon-N-essigsauresnatrium即ちSugiuronの出現により,經静脈性腎盂撮影は殆ど完成の域に達した。爾來今日に至る迄,經静脈性腎盂撮影は全くSugiuronに依存し,且つ優秀なる成績を我々に提供している。
然しながらSugiuronを以てしても經静脈性腎盂撮影の缺點は蔽ふべくもない。即ち腎盂,腎蓋の病變が些細なる場合又は腎臓の排泄機能が或る程度以上に障碍されている時には,是非とも逆行性腎盂撮影に依らねばならない。
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