医學の話題 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    今日の睡眠劑とその作用
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                杉 淸三郞
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.47-49
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1952年9月1日
                  Published Date 1952/9/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200182
                
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日々の疲労を恢復するのに,睡眠は絶対に必要です。ところが,文明社会は,喧燥の度を加え,我々から安らかな眠りをうばい去りがちであります。聞くところによると,アメリカでは,睡眠劑の需要が年々高まりつゝあるといいますが,どこの国でもこの文明病の犠牲者は次第に多くなりつつある現状であります。
ところで不眠症は,主として中枢神経系の異常興奮によつて起るものです。たとえば,不安,激怒狂喜などによる精神の興奮,高血圧,動脈硬化症,伝染病などによる神経過敏,神経衰弱あるいは疼痛,咳嗽などによる刺戟が,その直接の原因になつています。いずれにしても不眠症の結果として,中枢神経系の疲労は加わり,体の機能も弱つて,全身の激しい衰弱をおこすことになるのです。

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