Japanese
English
症例
橋本氏病の2例
Two Case of Hashimoto's disease
菊地 保成
1
,
田中 正一三
1
,
都香 隆
1
,
樋口 昭司
1
,
相沢 芙束
2
1札幌医科大学外科学教室
2札幌医科大学病理学教室
pp.773-776
発行日 1956年11月20日
Published Date 1956/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201875
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緒言
甲状腺におけるリンパ性細胞浸潤をはじめて記載したのは1893年Hezel氏のBasedow氏病に関する報告で,ついで1896年Larner氏もまた単純性甲状腺腫内においてリンパ細胞浸潤のあるのを認め爾来相ついでこれに関する発表があり,いずれもこれらリンパ細胞の甲状腺組織内における発現は病的なものと考えられた.
しかるに1912年橋本が単なるリンパ球浸潤よりも明らかなリンパ濾胞形成を主とする特異な症例を発表1)して以来これが独立疾患として認められるにいたり,Struma lymphomatose Hashimotoと称せられるようになつた.
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