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逆行性腎盂撮影術による反射性無尿症の1例
渡邊 桂一
pp.550-552
発行日 1951年11月1日
Published Date 1951/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200626
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緒言
反射性無尿症の定義は,結石性無尿より出發したもので,即ち「1側腎石或は尿管結石により,他側健全腎の尿分泌が突然停止される」と云う意味に解釋されて來た。その後解釋の範圍が擴張され,結石のみに限定されることなく「1側腎疾患により他側健全腎の尿分泌が突然停止される」となり,更にRubritius(1929)は神經性反射機轉を肯定した立場で,(1)身體の或る器官よりの遠隔作用。(2)生殖器,(3)尿管或は膀胱,(4)腎一腎反射,の4つの反射起點を擴げて,之等より1側若しくは兩側腎臟への反射性影響による無尿をも含め,その範圍は更に擴大された。
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