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腎臓手術に於けるPercamin-Sによる脊髓調節麻痺法の統計的觀察.特に血壓下降に就て
鳥栖 硏一
1
1熊本醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.111-113
発行日 1950年3月1日
Published Date 1950/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200325
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緒言
嚢に我教室の楢原・大宅兩氏は腎臓摘出術10例に於てPercamin-S(以後P-Sと略)を以て高位腰髓調節麻痺法を行ひ全例に於て滿足すべき奏効を見,副作用として惡心,嘔吐1例,發汗1例,指爪チアノーゼ3例,可成り著明な血壓不降等を見たが爲に危惧の念を懐くが如き例はなく,又後作用として學ぐべきものも無く,P-S使用量は2.3cc.以下(成人)にて充分にして麻痺は5乃至6時間の長きに亙つて何等の危險なく持續1,P-Sによる本麻痺法は腎臓手術に於て推稱に價することを報告した.余は最近本麻痺法下腎手術を行える58例に就て特に血壓の動揺に注目觀察する所があつたから茲に追加報告する.
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