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圓形禿髮症のビタミンB劑皮内注射療法
竹内 勝
1
1千葉醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.364-369
発行日 1949年9月1日
Published Date 1949/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200236
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I.緒言
著者は1933年以來實驗的ビタミン缺乏症並に過剰症に就て既に數回に亘つて報告しビタミンとホルモンの協力並に頡頏作用に就て述べた.其後皮膚疾患中神經と關係があると想像せられる帯状疱疹並にヂユウリング氏疱疹状皮膚炎に對するビタミンB1の効果に就て報告した.
先年ビタミンB1及B2缺乏症並にA過剰症に脱毛を來すを知り其理山に就て多少の意見を述べたが臨床的に悪性禿髪患者にB2を毎日1〜2筒,6ヵ月に亘つて注射したのでは効果がなかつたことも報告したが,偶々昨年夏名古屋の堀田・加納教授の共同研究を學術研究會議ホルモン・ビタミン研究協議會で伺つたので皮内注射による脱毛症の治癒成績を追試した.半年間に55例を得た故其の概要を報告いこいと思う.
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