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瘙痒性皮膚疾患に對する頸動脈腺ペルカミン浸潤療法
加納 魁一郎
1
,
相馬 駛量
1
1名古屋大學醫學部皮膚科教室
pp.88-91
発行日 1948年8月1日
Published Date 1948/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200088
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Ⅰ緒言
輓近頸動脈腺剔出術は盛に其の治療學的分野を開拓しつゝあり。皮膚科方面への應用も近時其の緒を見出しつゝあり。余等も亦本年四月より此れが研究に着手し、主として神經性皮膚疾患に本手術を施行し好結果を見出しつゝあり。然るに「醫學と生物學」第十卷第三號に天瀨、中澤兩氏の氣管支喘息患者に對する頸動脈腺「ノボカイン」浸潤療法の報告を見、本法を本年六月より皮膚科外來患者の特に瘙痒を主訴とせる患者約30名に對し施行し、其の瘙痒及び病巣に對する治療的効果を觀察せるに極めて良好なる結果を得たるを以て此處に報告す。
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