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鼠蹊淋巴肉芽腫症病毒のKaolinに依る精製に關する諸條件
山崎 太郎
1
1北里研院所
pp.61-64
発行日 1948年7月1日
Published Date 1948/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200077
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I緒言
鼠蹊淋巴肉芽腫症の病原體が所謂濾過性病毒に屬するものである事が明になつて以來幾多の業績が發表せられた。而して斯る研究に於て其Virus材料として用ひられたものは主として動物の罹患組織又は組織培養に依るもの或は之等に比してV-irulenzの著しく減弱した其濾液等であつた。
斯るVirus性疾患の研究に際して今日人工培地に於けるVirusの純粹培養が不可能である以上Virugを比較的純粹状態に於て獲んとするには動物罹患組織乳劑の精製に依らねばならぬ。即ち其方法に依つて獲られるVirusの純度及量に差異あるは勿論である。
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