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文書整理の合理化—近代的な病院の條件
一條 勝夫
1
1東北大病院管理学教室
pp.14-16
発行日 1954年7月1日
Published Date 1954/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200834
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先日ある病院の事務部で使用中の帳票類を集めてみたところ,287種に及んだ。小は名刺大から大は新聞2頁大まで,縦長あり正方形ありで,様式紙質ともに様々である。この外,法定の簿冊があり,各医局では夫々個有のメデイカルレコードを備えているのであるからその複雑多様さは話にならない。ところが,ここにいう文書とはこのような帳票ばかりでない。往復書簡,報告通達の写のように直接事務に関係するものからカタログ,パンフレツト,統計表,図表等所謂資料にいたるまでおよそ文字のかかれた紙片は大小を問わず一切である。
今までの整理のしかた この複雑きわまる文書が,今までどんな風に整理されて来たかというと,どうも日本では合理的な整理保管について無関心であつたようである。文書事務の最も大切な官庁においても文書はいたつて虐待きれて来た。
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