特集 循環器薬の使い方—使い分け,モニタリング,導入・中止のタイミング
Ⅳ章 高血圧
降圧治療のエッセンスとポイント
下澤 達雄
1
1国際医療福祉大学医学部臨床検査医学
pp.300-306
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200588
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Point
・診察室のみならず家庭血圧もモニターし,降圧目標を達成することが肝要である.
・β遮断薬はメタ解析の結果降圧効果が弱いことが明らかになったため,一般的には第一選択薬として推奨されない.
・各種利尿薬は減塩療法とは異なるものであり,利尿薬投与にて減塩が不要となることはない.作用機序,臓器障害を鑑みて適切な利尿薬を選択する.
・血圧が安定してコントロールされている場合,時に降圧薬を減量・中止することが可能である.
・中止後も,家庭血圧などで血圧の再上昇がないか確認すべきである.
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