特集 心エコー図で何を見る?—スクリーニングから精査まで
序文
渡辺 弘之
1
1東京ベイ・浦安市川医療センターハートセンター
pp.188-189
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200356
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心エコー図は循環器疾患に必須の画像診断で,心機能や心疾患が可視化することで,情報共有に基づくチーム医療に臨床的有用性が広く認められている.心疾患の管理に関連するガイドラインには必ず心エコー図が取り上げられているだけでなく,実際に心臓を扱うほとんどの医療施設には心エコー図が整備されている.
この画像診断の利点は非侵襲な点,ベッドサイドで実施可能なこと,特別な準備を必要としない簡便性である.放射線や造影剤を使うことがないため,最初の画像診断として用いられることが多い.またベッドサイドでモニタリング中の重症例にもその場で検査することができる.検査には,診断機器と電源があればよく,繰り返す検査にも患者は耐えることができる.
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