特集 U40世代が描く心不全診療の現状と未来—基礎研究を識り,臨床を素心深考する
Ⅰ.心筋症
弁膜症性心筋症:MR→MitraClip後の予後規定因子はありますか?—MitraClipの適応と予後規定因子
金子 英弘
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
pp.48-55
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200328
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Point
・経皮的僧帽弁形成術デバイスであるMitraClipは外科治療が困難な僧帽弁閉鎖不全治療としてだけでなく,僧帽弁閉鎖不全症を合併した心不全治療としても期待される.
・MitraClip治療の成功のカギはMtiraClipに適しているかを経食道心エコーを用いて僧帽弁複合体の解剖学的評価を行うことである.
・COAPT試験によってMitraClipは機能性僧帽弁閉鎖不全症合併心不全に対して初めてpositiveな結果が証明された治療となった.
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