特集 U40世代が描く心不全診療の現状と未来—基礎研究を識り,臨床を素心深考する
Ⅰ.心筋症
—臨床編—がん治療関連心機能障害の予後予測因子はありますか?
石田 純一
1
1東京大学大学院医学系研究科循環器内科学
pp.56-61
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・がん治療関連心機能障害は「左室駆出率の10%以上かつ正常下限値未満への低下」と定義される.
・代表的な原因薬剤は,アントラサイクリンとトラスツズマブである.
・発症機序に関して不明な部分が多いため,特異的な治療がない.
・治療は心不全診療ガイドラインに沿った心保護治療が中心である.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.