特集 循環器診療2020—どこまで攻めて,どこから引くか?
弁膜症など構造的心疾患(SHD)
TAVIとMitraClip®の適切な適応とは?
足立 優也
1
,
志村 徹郎
1
,
山本 真功
1
1豊橋ハートセンター循環器内科
キーワード:
弁膜症
,
構造的心疾患
,
SHD
,
TAVI
,
MitraClip
,
適応
Keyword:
弁膜症
,
構造的心疾患
,
SHD
,
TAVI
,
MitraClip
,
適応
pp.1734-1738
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227186
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎現在,日本では外科中等度リスクまでが経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)の適応であるが,今後は欧米と同様に手術低リスク患者にも適応が拡大することが予想される.
◎標準的薬物治療後も心不全症状が残存する機能性僧帽弁逆流症患者に対するMitraClip®治療は患者の予後を改善する報告があり,治療の選択肢として考慮される.
◎TAVIとMitraClip®の適切な適応は拡大傾向にあるが,未解決な問題は多い.今後の多施設共同研究などの結果,長期成績も考慮し,時代背景に応じた適応判断が重要である.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.