特集 冠動脈疾患のリスク管理のフロントライン
Ⅱ.冠動脈疾患リスクファクターをどう管理する?
冠動脈疾患の血圧はどこまで下げる?
甲斐 久史
1
,
松島 慶央
1
,
佐々木 基起
1
1久留米大学医療センター循環器内科
pp.585-593
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200302
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Point
・冠動脈疾患の進展・再発の予防のみならず,心不全や脳卒中などの動脈硬化性心血管疾患の発症予防のために,冠動脈疾患の降圧目標は130/80mmHg未満とする.
・陳旧性心筋梗塞や虚血性心筋症による左室駆出率が低下した心不全では,RA阻害薬・β遮断薬・MR拮抗薬・利尿薬をそれぞれの最大忍容量まで投与するため,降圧目標を一概に定めることはできない.
・個々の症例においては,めまい,ふらつき,たちくらみなどの脳虚血症状や腎機能低下など,忍容性を確認しながら降圧を進める.
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