特集 冠動脈疾患のリスク管理のフロントライン
Ⅱ.冠動脈疾患リスクファクターをどう管理する?
コレステロールはどこまで下げる?
西尾 亮太
1
,
和田 英樹
1
,
宮内 克己
2
1順天堂大学医学部附属静岡病院循環器内科
2順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学講座
pp.594-599
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200303
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Point
・スタチンは高LDL-C血症に対する薬物治療の中心であり,一次予防,二次予防に関して豊富なエビデンスが蓄積されている.
・スタチンに加えてエゼチミブやPCSK9阻害薬といった新たな脂質低下薬を用いた大規模臨床試験が発表されており,LDL-C値がスタチンのみでは管理目標値に到達しないような高リスクの患者群においては併用を検討する必要がある.
・心血管イベント発症率が欧米と比較し少ない日本人においても,REAL-CAD試験にて高用量のストロングスタチンの使用が,通常量と比較し心血管イベントを抑制することが示された.
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