目指せ!肥満症のトータルケア-減量に苦戦する患者について考える 肥満のもたらす健康障害
高血圧・冠動脈疾患・脳梗塞
松林 泰弘
1
,
曽根 博仁
1新潟大学 医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科学分野
キーワード:
インスリン抵抗性
,
冠動脈疾患
,
危険因子
,
交感神経系
,
高血圧
,
脳梗塞
,
脳出血
,
肥満
,
睡眠時無呼吸-閉塞性
,
BMI
,
高血圧-食塩感受性
Keyword:
Coronary Disease
,
Hypertension
,
Insulin Resistance
,
Obesity
,
Risk Factors
,
Sympathetic Nervous System
,
Body Mass Index
,
Sleep Apnea, Obstructive
,
Intracranial Hemorrhages
,
Brain Infarction
pp.35-40
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016089660
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肥満関連高血圧は,交感神経活性の変化,インスリン抵抗性の増強など,さまざまな病態が複合して病態が形成されている.肥満症患者の高血圧は,心血管イベントとより強く関連するnon-dipperとなりやすくなることに留意が必要である.肥満は高血圧,脂質異常などのリスクの集積をもたらし,脳・心血管イベントを惹起するが,本邦においては,BMI増加が独立した危険因子として存在している可能性を示唆する報告もある.
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