特集 冠動脈疾患のリスク管理のフロントライン
Ⅰ.冠動脈疾患イベントリスクをどう評価する?
冠動脈イメージング(IVUS・OCT)でどう評価する?
嶋村 邦宏
1
,
久保 隆史
1
1和歌山県立医科大学循環器内科
pp.560-565
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200298
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Point
・OCTは,IVUSと比較して優れた画像分解能を有しており,プラークの形態の詳細な評価が可能で,冠動脈硬化の進展やプラークの不安定化を生体内で観察できる.
・NIRS-IVUSはIVUSによるプラークの形態評価に加えて脂質コアの存在を評価可能であり,脂質性プラークのサイズをlipid-core burden index(LCBI)により半定量的に評価できる.
・OCTにより確認されるTCFAやマクロファージの浸潤,NIRS-IVUSにより確認される高いmaxLCBI値などが冠動脈イベント発症に関連する可能性があり,今後,イメージングモダリティの進歩とさらなる研究が必要である.
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