特集 循環器診療 薬のギモン—エキスパートに学ぶ薬物治療のテクニック
Ⅱ.高血圧診療でのギモン
拡張期血圧がなかなか下がらない人.どの薬剤を使ったらいいの?
湯淺 敏典
1
,
大石 充
1
1鹿児島大学医歯学総合研究科心臓血管・高血圧内科学
pp.62-65
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200116
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Point
・拡張期血圧は心臓からの断続的拍出血流を,弾性血管と抵抗血管の連携により連続的血流に変換することで維持される,冠動脈血流や末梢血管に血液を送り込む重要な駆動圧である.
・拡張期高血圧は比較的若い方にみられ,肥満や生活習慣に関連があり,近年の報告では収縮期高血圧と同様に予後や心血管イベントの発症とも関連している.
・拡張期高血圧のコントロールには血管拡張薬だけでなく,降圧利尿薬の併用なども効果が高い.
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