連載 「笑門来健」笑う門には健康来る!~笑いを生かした健康づくり・5
笑うと血圧が下がる?―「笑い」と「高血圧・循環器疾患」との関連について
大平 哲也
1
1大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座公衆衛生学
pp.649-652
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102504
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「イライラすると血圧が上がる」と言われるように,血圧は心理的ストレスにより上昇することが知られています.わが国では平成22(2010)年の30歳以上における高血圧の有病者の割合は男性60.0%,女性44.6%であり,平成12(2000)年と比べて女性の頻度は変わっていませんが,男性では増加していることが報告されています.高血圧は脳卒中や虚血性心疾患等の循環器疾患の最も重要な危険因子の一つですので,高血圧を減らすことが,わが国の循環器疾患対策には重要と考えられます.笑いはイライラとは逆の感情と思われますが,果たして笑うことで血圧が下がったり,循環器疾患を予防できたりするのでしょうか?
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