特集 真夏の診察室
夏に悪化しやすい症状・疾患とその予防・管理
夏に血圧は下がるのか?
望月 泰秀
1
1昭和大学医学部内科学講座循環器内科部門
キーワード:
血圧変動性
,
神経内分泌因子
,
過降圧
Keyword:
血圧変動性
,
神経内分泌因子
,
過降圧
pp.1270-1273
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227078
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Point
◎血圧変動の重要な因子として,外気温のほか,身体の活動量や,ノルアドレナリン,カテコラミン,バソプレシンなどの神経内分泌因子の季節的変動,ビタミンD,および血清コレステロールがある.
◎夏季における血圧低下は,冬季に比べて身体活動量が増えること,また,紫外線曝露によるビタミンDの増加が関与している.
◎降圧薬服薬中の患者で,夏季に120mmHgを下回る場合(過降圧),低血圧症状・臓器障害が認められる場合には減量,休止を考慮する.
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