特集 Clinical Scenarioによる急性心不全治療
Ⅴ.Clinical Scenario 3:低心拍出を伴う急性心不全
急性心不全治療薬としての強心薬のエビデンス
志賀 剛
1
1東京女子医科大学循環器内科
pp.85-91
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200014
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Point
・強心薬は心筋の細胞内カルシウム濃度を上昇し,心筋収縮を強めることで心拍出量を増やす.
・急性心不全に対する強心薬静注は,血行動態や心不全症状を改善するが,死亡リスクを上げる.
・強心薬静注の適応は低心拍出量に伴う臓器・組織低灌流の症候がある心不全で,短期間の使用にとどめる.
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