特集 低酸素に打ち克つ
Ⅲ.なぜ低酸素が生じるか—呼吸器疾患と低酸素
慢性閉塞性肺疾患(COPD)と低酸素
永田 一真
1,2
1神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
2京都大学呼吸器内科学
キーワード:
低酸素血症
,
運動時低酸素血症
,
長期経過
,
長期酸素療法
,
高流量鼻カニュラ酸素療法
Keyword:
低酸素血症
,
運動時低酸素血症
,
長期経過
,
長期酸素療法
,
高流量鼻カニュラ酸素療法
pp.379-384
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200757
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POINT
●COPD患者における低酸素血症は,肺胞ガス交換面積の減少,肺の弾性収縮力の低下,気道の弾性支持力の低下,換気血流不均等など多岐にわたる要因が絡み合って生じる.
●COPD患者においては,骨格筋機能障害による酸素消費量の増大と呼吸仕事量の増加により,運動時に低酸素血症の悪化がみられる.
●COPD患者の低酸素血症に対しては,まず長期酸素療法が行われ,換気不全を伴う場合には高流量鼻カニュラ酸素療法が行われることもある.
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