特集 COPD—実地診療にガイドラインをどう活かすか
Ⅱ.こんな症例にどう対応するか?
慢性下気道感染症合併症例
佐々木 結花
1,2
1国立病院機構東京病院呼吸器センター呼吸器内科
2国立病院機構東京病院臨床研究部
キーワード:
COPD
,
アスペルギルス
,
非結核性抗酸菌症
Keyword:
COPD
,
アスペルギルス
,
非結核性抗酸菌症
pp.263-271
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200647
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POINT
●COPDを管理する医師は,慢性気道感染症発症に注意する必要がある.微生物学的検査,血液検査を適宜行い,早期診断を図る.
●COPD管理中,急性増悪を繰り返す症例,あるいは,副腎皮質ステロイド薬投与例において肺アスペルギルス症を発症する場合がある.浸潤影出現時には,鑑別としてアスペルギルスも挙げるべきである.
●NTM症男性例では,COPDを基礎疾患とする患者が稀ではない.COPD患者で悪化時に副腎皮質ステロイド薬を吸入あるいは全身投与する場合は,画像検査および喀痰検査を行う.
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