特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPDの診断
気道疾患の正確な診断のポイント
髙木 弘一
1
,
井上 博雅
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学
キーワード:
喘息
,
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
喘息とCOPDのオーバーラップ
,
ACO
Keyword:
喘息
,
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
喘息とCOPDのオーバーラップ
,
ACO
pp.2218-2223
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229897
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Point
◎喘息の特徴は喘鳴,咳,息切れ,胸苦しさなどの複数の呼吸器症状が変動性をもって出現することである.
◎喘息の診断には,アトピー素因や気道可逆性試験,気道過敏性試験,呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO),喀痰中好酸球検査などが有用である.
◎長期の喫煙歴や,それに相当する曝露因子がある場合,慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑う.
◎気管支拡張薬吸入後のスパイロメトリーで1秒率(FEV1/FVC)が70%未満であることがCOPD診断の必須条件である.
◎喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)は喘息とCOPD両方の特徴を併せもつ病態である.
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