特集 間質性肺炎 徹底討論!—鳥からは逃げられない過敏性肺炎,放置してよいのかILA
Ⅲ.各論
間質性肺炎合併肺癌
池田 慧
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
pp.435-440
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200482
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Point
・間質性肺炎合併例に薬物療法を行ううえで,最も危険で致死的な合併症は間質性肺炎の急性増悪であり,リスクの低い薬剤選択が肝要である.
・間質性肺炎合併非小細胞肺癌の一次治療はカルボプラチン+アルブミン懸濁型パクリタキセル療法,小細胞肺癌の一次治療はカルボプラチン+エトポシドが標準だが,ともに二次治療以降は確立されていない.
・間質性肺炎合併非小細胞肺癌の二次治療以降で免疫チェックポイント阻害薬への期待は大きいが,適切な患者選択など,多くの課題が残る.
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