特集 エキスパートが教える 呼吸器内視鏡診療—実地臨床で役立つ秘訣
序文
浅野 文祐
1
1岐阜県総合医療センター呼吸器内科
pp.162-163
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200441
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
呼吸器診療において,内視鏡(気管支鏡,胸腔鏡)による診断・処置治療は不可欠であり,専門医を目指す先生は呼吸器内視鏡を学び,自身で施行できる能力を身につける必要がある.呼吸器内視鏡に関するテキストはいくつかあるが,教科書的な内容であるため,若手医師が実施に当たって抱く不安や疑問点に充分対応できていない部分がある.本書では,主に呼吸器科の後期研修医,若手勤務医を対象として,実際に呼吸器内視鏡診療に精力的に携わっているエキスパートから実地臨床での診療内容を述べてもらうとともに,「呼吸器内視鏡が上手くなるための秘訣」を伝えてもらうことを主眼とした.
本書の概略を説明すると,第Ⅰ章「気管支鏡検査」では,「基本手技と気管支鏡操作の秘訣」で,標準的な基本手技と気管支鏡が上手い人と言われるためのコツ,「新しい気管支鏡所見分類の使い方」では,改定分類の要点と実際の症例を用いての使用方法,「気管支枝読みの実際」では,CTから病変までの気管支の枝読みを行う方法が記載されている.「気管支鏡専門医を育てるための指導法」では,指導医の立場から実際にどのようなステップを踏んで研修医,専攻医を指導しているかが述べられている.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.