特集 呼吸器感染症診療の最前線—症例から学ぶエキスパートの視点
Ⅲ.肺炎
市中肺炎の診断と治療
今村 圭文
1
1長崎大学病院呼吸器内科
pp.212-218
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200350
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Point
・市中肺炎の診断では,qSOFAによる敗血症のスクリーニング,A-DROPによる重症度判定が重要である.
・原因菌検索では,非定型肺炎鑑別項目やレジオネラスコアといった臨床的推測法と,迅速診断法(グラム染色やイムノクロマト法による抗原検査)が有用である.
・原因菌の同定/推定が不可能な場合に行うエンピリック治療では,重症度や敗血症の有無により治療薬を決定する.
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