特集 呼吸器感染症診療の最前線—症例から学ぶエキスパートの視点
Ⅲ.肺炎
肺炎の画像診断
藤田 次郎
1
1琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学(第一内科)
pp.202-210
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200349
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Point
・肺炎の診断においては,まず病変の部位を明らかにすることが重要であり,病変の部位が明らかになることで起炎菌の推定が可能となる.
・肺の正常解剖を理解し,細葉,小葉,および大葉について理解する.これにより肺炎を惹起する起炎菌の病理像の推定が可能となる.
・区域性分布と非区域性分布について理解する.これらを理解することにより起炎菌の推定が可能となる.
・免疫抑制患者に発症するニューモシスチス肺炎,またはサイトメガロウイルス肺炎などの日和見感染症の際に,すりガラス陰影を呈する.
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