特集 呼吸器疾患の鑑別診断—「基本画像パターン」,「病態」,「経過」
序文
飛野 和則
1
1飯塚病院呼吸器病センター呼吸器内科
pp.4-5
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200321
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呼吸器疾患の診療において,画像検査は一つの大きな柱である.モダリティの発展と普及により,今や画像診断の知識は呼吸器内科医にとって必要不可欠なものとなっている.なかでも,初学者にとってまず必要となるのは胸部単純X線写真とCTの基礎知識だが,系統だって学ぶ機会は必ずしも多くはない.学生や若手医師への胸部画像検査に関する教育の質と量は地域ごと・施設ごとに大きな差があり,個人の努力に任されている場合も多く見受けられる.結果として読影手順や使用する用語が異なることとなり,コミュニケーションに齟齬が生まれディスカッションが活発にならなくなってしまうように感じている.
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