特集 肺癌—最新の治療戦略と失敗しないための秘訣
Ⅲ.進行・再発肺癌の最新治療
ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌の1次治療
神山 潤二
1
,
堀池 篤
1
,
西尾 誠人
1
1公益財団法人がん研究会有明病院呼吸器内科
pp.608-614
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200084
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Point
・ALK融合遺伝子は強力ながん遺伝子であり,ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺癌(ALK肺癌)において,その増殖や生存はALKに大きく依存している.
・ALK肺癌に対しては,ALKチロシンキナーゼ阻害薬(ALK-TKI)が著効する.
・ALK-TKIは,プラチナ併用化学療法と比べ有意に無増悪生存期間(progression free survival;PFS)を延長することが示されており,1次治療から推奨される.
・複数のALK-TKI(クリゾチニブ,アレクチニブ,セリチニブ)が承認されており,それぞれの薬剤の特徴を知ることが重要である.
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