特集 若手医師のための呼吸器診療スキルアップ—苦手意識を克服しよう
Ⅲ.治療
良性呼吸器疾患の外科治療のタイミング
南 正人
1,2
,
舟木 壮一郎
1
,
奥村 明之進
1
1大阪大学大学院医学系研究科外科学講座呼吸器外科学
2大阪大学医学部附属病院手術部
pp.302-309
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200038
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Point
・肺囊胞の手術適応は,囊胞の進行性増大,呼吸困難とそれに合致する肺機能低下,気胸や感染の合併などである.
・続発性気胸は,呼吸器内科・外科によるチームアプローチで胸膜癒着術,内視鏡的気管支塞栓術,外科手術などの適応をよく検討することが必要である.
・肺移植手術の適応には,移植実施施設へ紹介し,疾患の妥当性,十分な治療実施,適切な重症度,予後の限定,適応除外条件の否定,耐術性,患者本人の理解・姿勢と家族の協力体制,などについて十分な検討が必要である.
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