特集 呼吸器画像診断—エキスパートの視点
Ⅲ.間質性肺疾患,またはびまん性肺疾患
膠原病肺の画像所見の特徴は?
須田 隆文
1
,
大山 吉幸
1
1浜松医科大学内科学第二講座
pp.82-92
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200010
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Point
・膠原病固有の肺病変は多彩であり,間質性肺炎,細気管支・気道病変,胸膜病変,血管病変などがある.
・間質性肺炎の組織パターンは,特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias;IIPs)に準じて分類され,全体としてはNSIP(nonspecific interstitial pneumonia)パターンが多い.
・間質性肺炎の高解像度CT(HRCT)パターンは,IIPsに準じて分類され,典型的なHRCTパターンにおいては組織パターンとの一致率は比較的高い.
・細気管支・気道病変には,濾胞性細気管支炎(follicular bronchiolitis;FB),閉塞性細気管支炎(bronchiolitis obliterans;BO)などがあり,特徴的な画像所見を呈する.
・その他に,びまん性肺胞出血(diffuse alveolar hemorrhage;DAH),続発性アミロイドーシスなども比較的特徴のある画像所見を呈する.
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