報告記
第3回脳静脈系国際会議,第3回髄膜腫国際会議および第12回日本頭蓋底外科学会合同学会(Matsumoto 2000)
本郷 一博
1
1信州大学脳神経外科
pp.832-833
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436901947
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5月31日より6月2日にかけて,第3回脳静脈系国際会議,第3回髄膜腫国際会議および第12回日本頭蓋底外科学会の合同学会(Matsumoto 2000)が当教室教授小林茂昭の会長のもと,松本市の長野県松本文化会館において開催されました.これは,小林教授が第12回日本頭蓋底外科学会に加え,1994年より開催されている脳静脈系および髄膜腫のそれぞれの第3回国際会議の会長に決まっていたため,これら関連の学会を同時期に集中して行おうと,企画開催したものです.学会は,2年後の脳神経外科学会総会の主会場に予定している文化会館大ホール(収容人数1800名)を中心に,3会場およびポスター会場で行われました.
初日の日本頭蓋底外科学会は,主題に1)脳血管障害に対する頭蓋底外科,2)頭蓋底悪性新生物に対する治療戦略,3)微小外科解剖と頭蓋底外科,4)頭蓋底外科とnew modality(γナイフ,血管内治療,ナビゲーシヨンなど)との調和,を掲げ,Prof.RhotonのAnato-mic basis of skull base surgeryと題する特別講演を含め,63題の演題が発表されました.2日目は,日本頭蓋底外科学会と国際会議のジョイントセッションとして両者に関連の強い内容で構成し,3日目は髄膜腫の発生,遺伝子関連などの基礎的な内容のセッションも行われ,国際会議として全117題の発表がありました.時間的には比較的余裕をもって企画したつもりでありましたが,この分野における経験豊富な多くの講師陣を含めた参会者によるhot discussionでいずれの日も終了が1時間以上延びました.
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