報告記
二分脊椎の医学・医療に関する学術集会—第14回日本二分脊椎研究会・国際二分脊椎シンポジウム(3のII)
大井 静雄
1
1東海大学脳神経外科
pp.184-185
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436901534
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二分脊椎の医学の発展には,病態の解明や新しい診断・治療法の開発等に関する医学研究と,それを実践する現場の医療の両者が限りなく融合していくことが不可欠である.この観点に立って,「二分脊椎の医学研究と実践医療」を主眼に,本年,国内国外の医学研究者,医療従事者,そして患者・家族を対象とした,2つの大きな学術集会が開催された.ひとつは,第14回日本二分脊椎研究会(1997年7月3日,東京大手町サンケイ会館),もうひとつは,国際二分脊椎シンポジウム(3のII)(1997年9月28-30日,神戸国際会議場)である.両者は,二分脊椎の医学を同一の観点でとり上げながらも,前者は,今世紀の二分脊椎研究の歩みから21世紀の課題,さらには本邦における二分脊椎医療の全国ネットワークを,また後者は,国際的レベルで,二分脊椎の医学,医療を学童期・思春期に絞って討論したところに特徴がある.両学術集会の成果は,二分脊椎の医学の今後の発展に重要な布石となるものと考えられ,ここに紹介する.
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